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廻天列系からなる挿話

小説ブログと思いきや、その設定とかイラストメイン。 物語の方はリンク先でどうぞ。

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A



UAA
私で打ち止め
私の終わり
UAG
君で打ち止め
君の終わり


AUAUGGCCAUUUAAACAUGGGUGUCGGCGCGCCCAGAACGUAGCACGAGAUCAA
AUACUCCUUCUGCUAATG
イソロイシントリプトファンプロリンフェニルアラニンリシンヒスチジングリシンシステインアルギニンアルギニンアラニングルタミンアスパラギンバリンアラニンアルギニンアスパラギンサングルタミンイソロイシンロイシンロイシンロイシンメチオニン


三つの塩基からなるトリプレット
私を構成する暗号

頭の「A」をとってみる

するとそれは 今までとは全く違った私の暗号になる


UAUGGCCAUUUAAACAUGGGUGUCGGCGCGCCCAGAACGUAG
チロシングリシンヒスチジンロイシンアスパラギンメチオニングリシンバリングリシンアラニンプロリンアルギニントレオニン終止




たったひとつの欠落が 私の意味を変えてしまう
たったひとつの欠損が 私の存在を消してしまう

だから私は 君の存在でこの欠落を埋めようとする



君の指に歯を立てる
紅い流れとともに あふれ出す君の暗号



AUAU   GGCCAUUUAAACAUGGGU    
     A
     U
     G
     U
     A
    UAG A U C       UG

心はとても深いことろにありすぎて 誰ものぞき見ることができないけれど            
        A       G      UA G G

心臓はそれよりもずっと浅いところにあって A
                    AA G

だからこそ こうやって抱き合って重なり合えば  U
               C
私は君の左胸の振動を この右胸に感じることができる                             
                 A
君は私の左胸の鼓動を その右胸に感じてる?

                 U
心臓が命を送り出す 生の血が体を廻る
重なり合った心臓が不連続な鎖を繋ぐ


           G
君の暗号ATGCATCGGCATCATACG
私の暗号TACGTAGCCGTAGTATGC
       


君と私                  
      C
相補的な一本鎖  T
二つの命の暗号   G
二本の鎖が絡み合う   A                       

         T    
そして生まれる二重螺旋

ATGCATCGGCATCATACGT     
TAGCTAGCCGTAGTATGCA
   
        T       
      G  
ここから生まれるA         
        T
        G



人というのはどうあがいても完璧なものではなくて、人と人との出会いの中で、足りないものを補完していくものだと思うのです。
それこそ、絡み合うように交流して、時には一本鎖として漂って、そしてまた他の一本鎖と巡り会って絡み合って、そしてまた離れて。
そういう繰り返し。
そうして私たちの記憶と記録はだんだんと長くなっていく。


なろうの方にも載せてます。
        
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